7/1〜2早乙女優々会剣道合宿

  • Published

7/1〜2早乙女優々会剣道合宿

正心館道場に、東は岩手県、西は島根県より20人の女性剣士が集まりました。野間道場にまつわる話、小川忠太郎先生、持田盛二先生、森島建男先生の話を蓑輪先生より聞くことができました。

50年前、早乙女剣道は1人の女性が師弟門をくぐったことから始まったそうです。持田十段藩士はその女性に「女性の剣道は早乙女のようにおやりなさい。」と…先生の遺訓となった早乙女の教えは今の女性活躍の先駆者の提言と言っても良いとおっしゃっていました。

三殺法の理論と実践、全て後の先である日本剣道形の心とその真髄。形の創始は剣道を正しく行うための形の修行を必要としているからだと述べている。

実際、形は撃つ、斬る、突くであるが、それのみにとらわれず、合理的な姿勢、態度をつくるとしている。また、形は仕太刀を活かすこと、互いに補い助け合って使うのである。打太刀と仕太刀はしっくり結ばれて一体となる。打てば響き、呼べは応ずる木霊のようにやらねばならぬと述べている。また、上の打太刀は仕太刀の構えを伺い見、仕太刀の守備を見て約束通り行う。打太刀が上手く使ってあげる…佐藤卯吉先生は精神的な内容にも触れ、形の美しさに趣を置き過ぎ、調子に乗り過ぎかかることが軽薄な態度にならぬよう努めて、死に物でない、活き物でなければならぬとし、それは千変万化の妙を直感しなければならない。剣道を体育運動でき興味本位に傾き、竹刀であてる稽古のみ盛んになり、剣道の精神を失う恐れがある。(一部抜粋)と書かれています。

実際には相手の心を読み打ちたい気持ちが現れてきたところを竹刀と心をくじくと、それで技も殺す…三殺法。

この稽古をすることにより、無駄撃ちが少なくなったと蓑輪先生がおっしゃってました。

ただキツいだけの稽古ではなく、いろんな方向から大事なことを教えて頂いた、充実した2日間でした。